「XMなどの海外FXは日本の金融庁から許可を得ずに運営されているやばい・危険な会社」という話を聞いたことありませんか?
この噂、半分ホントで半分ウソ。
- ホントの部分:日本の金融庁の許可を得ていない
- ウソの部分:やばい・危険な会社
では、なぜ日本の金融ライセンスを取得しないのでしょうか。これにも理由があります。
XMなどの海外FXには、「豪華なボーナス特典」と「ゼロカット(追証なし)」というトレーダーにとって嬉しいメリットがあります。
仮にXMが日本の金融ライセンスを取得した場合、海外FXの特徴(メリット)である「豪華なボーナス特典」と「ゼロカット(追証なし)」を提供できなくなってしまいます。
※金融庁のガイダンスに従わなければいけないため。
逆に言えば、追証リスク(口座残高以上の損失・借金を負うリスク)を許容している国内FX業者はやばい…と捉えることもできるでしょう。
本ページでは「XM(海外FX)はやばい・危険な会社なのか」について、詳しく検証・解説します。
XM(海外FX)はやばい・危険と言われる理由
XM(正式名称:XM Trading)は、セーシェル共和国という世界中の金融企業が集まる国に拠点を置く海外FX業者です。
基本情報は以下をご参照ください。
運営会社 | Tradexfin Limited |
---|---|
本社所在地 | 1F20, 1st floor, Eden Plaza, Eden Island, Seychelles ➪Google map(セーシェル共和国) |
事業開始年 | 2009年 |
ライセンス | セーシェル(番号SD010) モーリシャス(番号GB20025835) |
資産補償 | 最大100万ドル |
最大レバレッジ | 1,000倍 |
口座タイプ | スタンダード口座 マイクロ口座 KIWAMI極口座 ゼロ口座 → 各口座タイプの特徴はこちら |
ボーナス特典 | 口座開設ボーナス 入金ボーナス XMロイヤルティボーナス |
ロスカット | 証拠金維持率20% |
ゼロカット | あり(追証のリスクなし) |
日本語サポート | 24時間対応(電話・メール・チャット) |
公式サイト | XM Trading |
※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。
ただし、一部ユーザーからは「XM(海外FX)はやばい・危険」という口コミがあるのも事実。
その理由は、日本の金融ライセンスを取得せずに無許可で金融取引サービスを提供しているFX取引所だから。
実際、金融庁も以下のような警告を出しています。
とはいえは、XMで口座開設すること、さらに取引をすること自体は違法ではありません。
※XMを利用した取引で利益を得ても違法性はありません。
では、なぜ日本の金融庁を許可を得て運営しないのでしょうか。それは理由があります。
XMが日本の金融ライセンスを取得しない理由
日本の金融ライセンスを取得した場合、日本の金融商品取引法に従名分ければいけません。
実は、XM(海外FX)で行われているサービスの一部が金融商品取引法に違反しているのです。それが以下の3つ。
金融商品取引法に違反するサービス
- ボーナス特典(キャンペーン)
- ゼロカット(追証なし)
- 25倍を超えるハイレバレッジ
ボーナス特典(キャンペーン)
XMでは「口座開設ボーナス」「入金ボーナス」「ロイヤルティボーナス」を提供している。
例えば、XMで新規口座開設した場合、13,000円分のボーナスが付与されますね。
私たちにとっては嬉しい特典ですよね。
ただし日本の金融商品取引法では、顧客の利益になるボーナスを提供する行為を禁止しています。
ゼロカット(追証なし)
ゼロカットとは、急激な為替変動によって大きなボラティリティが発した際、証拠金維持率がマイナスとなることで生じる損失額をXMが負担するシステムです。
つまり、ゼロカットが採用されているXMでの取引では、口座にある証拠金以上の損失(追証:追加証拠金)を負うリスクがりません。
しかし、日本の金融商品取引法では、ゼロカットの仕組みを導入することを禁止しています。
つまり、日本の金融商品取引法の基で運営されれる国内FX業者では、追証のリスク(予期せぬ借金を負う危険性)を負うということ。
※追証リスクを考えれば国内FXの方が危険…
25倍を超えるハイレバレッジ
国内FXで利用可能なレバレッジは最大25倍です。これは日本の金融商品取引法によって定められているルールです。
一方、日本の金融商品取引法のルールに縛られないXMでは、最大1,000倍を利用した取引が可能です。
例えば、ドル円を取引する時に必要な証拠金は、レバレッジごとに以下のように見積もられます。
0.1ロット (1万ドル) |
1ロット (=10万ドル) |
10ロット (=100万ドル) |
|
25倍 | 52,000円 | 520,000円 | 5,200,000円 |
100倍 | 13,000円 | 130,000円 | 1,300,000円 |
500倍 | 2,600円 | 26,000円 | 260,000円 |
1,000倍 | 1,300円 | 13,000円 | 130,000円 |
※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。
上記の通り、レバレッジが大きいほど取引に必要となる証拠金は少額でOK。つまり、口座に入金する自己資金は少なくて済むため、大きな損失を受けるリスクを回避できます。
つまり「ハイレバッジ取引は危険」は誤解。
XMではゼロカットを採用しているため、ハイレバレッジ取引時の損失は最大で証拠金残高のみ。それ以上のリスクはありません。
XMが保有する金融ライセンス
XMは日本の金融ライセンスは取得していないものの、より審査・取得が難しい世界的に知名度のある金融ライセンスを取得しています。
XMが取得している金融ライセンス
- FSA(セーシェル共和国のライセンス)
- FSC(モーリシャス共和国のライセンス)
FSA:ライセンス証明書
FSC:ライセンス証明書
XM以外の海外FX業者は安全?危険?
海外FX業者の中には、怪しい業者が存在しているのも事実です。諸外国の金融ライセンスを取得していても100%安全とは限りません。
例えば、XMと同じセーシェル共和国の金融ライセンスを取得しているGEMDOREXでさえも、出金拒否の噂が流れました。
GEMFOREX出金拒否された
200万円以上
問い合わせして1週間経つけど返信なし
色んなFX業者使ってたけど出金拒否は初めてだからびっくり
最悪すぎる、、— おぜう (@OJyou1002) December 23, 2022
え、ゲムフォレックスやば、、、
1632万が出金拒否されて元本だけ出金扱いになった、、
なんの連絡もなしにやばすぎ本当にゲムは終わったな@FX_GEMFOREX_ pic.twitter.com/qnLPHbmh4j— 👑🐶いぬ王🐶👑ゲムに1450万拘束中👎 (@messiahdog_863) January 27, 2023
GEMFOREXの出金拒否問題は2023年以降も尾を引いている様です。GEMFOREXはXMと同じくらい知名度がる海外FX業者なだけに残念ですね。
この他にも、以下の海外FX業者は高額なボーナスで口座開設および入金を促し、その後出金拒否する悪質な業者であることがFX評価サイト:WikiFXで報告されています。
悪質な詐欺業者の可能性がある海外FX業者
- amega
- Discovery Fx
- 8max
- SvoFx
などなど。
そもそも、上記は聞きなれない業者ばかりです。
海外FXを利用する際は金融ライセンスの取得はもちろん、WikiFXで出金拒否の有無をチェックする、そしてマイナーな業者は避けた方が良いでしょう。
口コミだけを信用するな!XM(海外FX)を始める前にチェックすべきこと
「XMは安全」と言われていますが、その根拠となる情報をご自身で確かめてください。根拠のないネット情報を鵜呑みにしてはダメ。
XMだけでなく、その他の海外FX業者の利用を考えている場合も同じです。少なくとも、以下の3つは必ずチェックしてください。
- 金融ライセンスの有無
- 信託保全の有無
- 過去の出金トラブルの事例
1つずつ見てみましょう。
①:金融ライセンスの有無
海外FX業者は日本の金融ライセンスを取得していませんが、XMのように諸外国の金融ライセンスを取得して運営されているケースが一般的です。
以下に、知名度が高い海外FX業者が取得している金融ライセンスをまとめていますので参考にしてみてください。
海外FX名 | 金融ライセンスを取得している国 |
---|---|
XM Trading | セーシェル、モーリシャス |
AXIORY | ベリーズ、キプロス |
FXGT | セーシェル |
TitanFX | バヌアツ |
IS6FX | セントビンセント |
Exness | セーシェル |
Tradeview | ケイマン諸島 |
easyMarkets | 英領バージン諸島 |
BigBoss | セントビンセント |
なお、公式サイトに金融ライセンスに関する表記がない、もしくは記載されているライセンス名がマイナー過ぎる(Googleで検索してもよくわからない)場合は、利用を避けてください。
※出金拒否などのトラブルに巻き込まれる可能性があります。
➁:信託保全の有無
信託保全(しんたくほぜん)とは、例え業者が倒産しても私たち顧客の資産は全額保証(全額返金)される保証制度です。
日本の金融商品取引法では信託保全が義務付けられていますが、XMを含む海外FXは信託保全が義務付けられていません。
※海外FXは運営元が倒産すると口座資金を失うリスクあり
ただし、XMは顧客の資産を分別管理しています。
なお、すべての海外FX業者が信託保全以外の方法で顧客資産を管理しているわけではないため、どのような方法で自分の資産が管理されているのかをチェックしておくことは重要です。
※公式サイトに記載がない場合は、全資産を失うリスクがあると思った方が良いでしょう。
③:過去の出金トラブルの事例
口座開設前に、過去に出金トラブルが発生していないかご自身でチェックしてください。
出金トラブルのチェック方法
- Twitterで検索する
- WikiFXで検索する
なお、日本人ユーザーの口コミがあるかも重要なポイントです。「日本で知名度が高い業者=日本人ユーザーの口コミが多い」ため、実際に口座を利用しているトレーダーの体験談や情報が集まりやすい、とうメリットがあります。
ちょっと面倒くさい作業ですが、これも自身の資産を守るため手段です。
XM(海外FX)を利用する最大の理由はゼロカット【追証リスクなし】
XMを含む海外FXで取引をする一番のメリットは“追証リスクがない”ことではないでしょうか。
繰り返しになりますが、XMはゼロカットを採用しているため、私たちトレーダーは口座残高以上の損失を負うリスクを回避することができます。
※証拠金維持率が0%を下回った場合の損失はXMが補填します。
ゼロカットは海外FX特融の特徴です。なぜなら、日本の金融商品取引法ではゼロカットの導入が禁止されているから。
なお、日本の金融庁の許可を得て運営されている国内FX業者はゼロカットを採用していないため、仮に口座残高以上の損失を負った場合は追証(追加証拠金)が発生し、FX業者への支払い義務が生じます。
つまり、国内FXの取引では予期せぬ借金を負うリスクがあるということ。
国内FX業者で発生してた追証事例
「追証なんて聞いたことない」と思う人もいるかもしれませんね。なぜなら、追証が発生するような急激な為替変動はそんな頻繁に怒らないから。
とはいえ、数年に一度の頻度でトレーダーの想像を超えるような為替変動が起きているのも事実です。
一般社団法人金融先物取引業協会によれば、数年に一度起きる急激な為替変動時には、その都度数千人以上のトレーダーが追証を請求されている事実が確認できます。
過去数年間に起きた追証発生例
- 2021年3月22日の追証発生件数:3,458件
- 2019年1月03日の追証発生件数:6,598件
- 2021年3月22日の追証発生件数:4,999件
- 2021年3月22日の追証発生件数:1,229件
上記を見る限り、他人事ではないことはお判りいただけるはずです。
国内FXで取引する以上、追証リスク(借金を負う可能性)は避けることことができない、ということは覚えておきましょう。
≫ 借金問題の95.6%は『任意整理』によって解決しています
まとめ:XM(海外FX)は諸外国の金融ライセンスを取得している※ただし、100%安全ではない!
XMなどの海外FX業者が提供している口座開設ボーナスのみを利用して取引をするケースを除き、国内・海外問わずFX取引に100%の安全なんてありません。
※XMの口座開設ボーナスは自己資金ゼロから取引可能です
ただし追証リスクの観点から考察した場合、ゼロカットを採用しているXMなどの海外FXでは、口座残高以上の損失を負う危険性がないと評価できるでしょう。
さらにXM(海外FX)では、ハイレバレッジ取引により少ない自己資金でも大きな取引を可能にしています。ただし、損失の最大額は口座残高の証拠金のみ。
これが真実です。
XMを含む海外FX業者は「日本の金融庁の許可を得ていない」「日本の金融商品取引法では禁止されているサービスを提供している」ことは事実。
ただし、それが私たちユーザーによってリスクなのか、それとも有益な条件であるかは個人の判断によるでしょう。
とはいえ、自己資金を投じてレバレッジをかけるFX取引に100%の安全は存在しない、ということは理解しておきましょう。
※取引する以上、損失を被るリスクは必ず発生します。
「自分のお金は失いたくない」という人は、FXや投資には一切手を出さない、もしくはXM口の座開設ボーナスのみを利用して取引を始める、のいずれかの選択をしましょう。