XMのゼロ口座は、業界トップクラスの最狭スプレッドを提供する口座タイプです。
そのため、スキャルピング取引に最適!と評価されていますが、実は思わぬ落とし穴(デメリット)があります。それが取引手数料。
本ページでは「XMのゼロ口座の特徴」についてお話します。
※結論、ゼロ口座はおすすめしません。
XMのゼロ口座の特徴
XMは4種類の口座タイプがあります。
XMの口座タイプ
- スタンダード口座
- マイクロ口座
- KIWAMI極口座
- ゼロ口座
ここでは、ゼロ口座の特徴をピックアップして紹介します。
※各口座タイプの詳細情報はこちらのページをご参照ください。
ゼロ口座のスペック一覧は以下のとおり。
項目 | 内容 |
最大レバレッジ | 500倍 |
取扱銘柄 | 為替 貴金属 エネルギー コモディティ |
通貨単位 | 1ロット=10万通貨 |
スプレッド (ドル円最小) |
1.5pips |
最小取引量 | 0.01ロット(1,000通貨) |
最大取引量 | 50ロット(500万通貨) |
取引手数料 | 1ロット往復取引10ドル |
スキャルピング | 〇 |
自動売買(EA) | 〇 |
マージンコール | 50% |
ロスカット | 20% |
ゼロカット | あり |
ボーナス特典 | 口座開設ボーナス |
最低入金額 | 5ドル |
詳細 | XM 公式サイト |
以下では、XMのゼロ口座のメリットとデメリットを忖度なしで解説します。
ゼロ口座のメリット
XMのゼロ口座を利用するメリットは以下のとおり。
- スプレッドが狭い
- ECN方式を採用
- 約定スピードが早い
1つずつ見てみましょう。
①:スプレッドが狭い
ゼロ口座の一番のメリットは、業界トップクラスの最狭スプレッドです。
以下の表にメジャー通貨ペアの一部をスプレッドを口座タイプ別に比較しているので参考にしてみてください。
ゼロ口座 | KIWAMI極口座 | スタンダード口座 マイクロ口座 |
|
ドル円 | 0.2pips | 0.6pips | 1.5pips |
ユーロドル | 0.1pips | 0.6pips | 1.6pips |
ユーロ円 | 0.4pips | 1.0pips | 2.1pips |
ポンド円 | 1.2pips | 1.2pips | 3.2pips |
豪ドル円 | 1.2pips | 1.2pips | 3.2pips |
NZドル円 | 2.0pips | 1.8pips | 2.5pips |
※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。
表で確認できるとり、ゼロ口座は他の口座タイプに比べて非常に狭いスプレッドを適用していることが確認できます。
➁:ECN方式を採用
ECN方式とは、トレーダーの取引注文が直接マーケットに流れる仕組みの注文方式です。
FX業者を介することがないため、約定スピードが速く、かつ透明性のある取引が可能です。
※FX業者による中抜きが行われないため。
XMが提供する4種類の口座のうち、ECN方式を採用しているのはゼロ口座のみ。その他の口座タイプはNDD方式というFX業者を介する取引を行うため、透明性に不安があり、約定スピードがECN方式ほど早くないというデメリットがあります。
③:約定スピードが早い
すでに前途したとおり、ゼロ口座はECN方式を採用しているため、他の口座タイプよりも約定スピードが早い特徴があります。
約定スピードが早いとスキャルピングで有利な取引が可能です。
スキャルピングとは、短時間(数秒~数分)に何度も売買を繰り返し小さな利幅を積み重ねる取引手法のこと。
約定スピードが早いとスリッページ(注文価格とは異なる価格で約定すること)が発生し難いため、数pipsの利幅を確実に取ることができます。
そのため、スキャルピング取引をメインで行いたい場合は、ゼロ口座がおすすめ。ただし、正味の取引手数料には注意が必要です。
※以下のデメリットで解説します。
ゼロ口座のデメリット
ぶっちゃけ、XMのゼロ口座はデメリットが多いです。
正直なところ、ゼロ口座はスプレッドは狭いものの、総合的に考えると利用するメリットがない…かもしれません。。
以下がゼロ口座のデメリットになります。
- 取引手数料がかかる
- 最大レバレッジが500倍
- 通貨ペアが少ない
- 入金ボーナスの対象外
- XMロイヤルティプログラムの対象外
1つずつ見てみましょう。
①:取引手数料がかかる
ゼロ口座では、1ロット往復取引あたり10ドルの取引手数料がかかります。
※その他の口座タイプは取引手数料はかかりません。
各口座タイプでドル円を10万通貨取引した場合の正味の取引コストは以下のとおり。
ゼロ口座 | KIWAMI極口座 | スタンダード口座 マイクロ口座 |
|
最小スプレッド (ドル円平均) |
0.2pips | 0.7pips | 1.5pips |
取引手数料 (1ロット往復) |
10ドル | なし | なし |
正味の取引コスト | 1,500円 | 700円 | 1,500円 |
※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。
※1ドル=130円として計算しています。
上記の通り、最も取引コストが最も安いのはKIWAMI口座ということがわかります。ゼロ口座はスプレッドが狭いとはいえ、スタンダード口座/マイクロ口座と同じ取引コストがかかりますね。
つまり、スプレッドだけを見て取引コストが安いと判断すると後悔するでしょう。。
➁:最大レバレッジが500倍
XMの最大レバレッジは1,000倍です。ただし、ゼロ口座のみ最大レバレッジが500倍までに制限されています。
海外FXで取引するならハイレバレッジを利用したいはず。わざわざ最大レバレッジ500倍に制限されるゼロ口座を選ぶ必要はないでしょう。
なお、レバレッジは変更可能です。
例えば、スタンダード口座で取引する際、必ずレバレッジ1,000倍が適応されるわけではなく、18段階で設定を変更することができます。
XMで設定可能なレバレッジ
1倍、2倍、3倍、5倍、15倍、20倍、25倍、30倍、50倍、66倍、100倍、200倍、300倍、400倍、500倍、888倍、1000倍
上記のうち、ゼロ口座は500倍まで設定可能です。
③:通貨ペアが少ない
XMでは、口座タイプによって取扱銘柄が異なります。とはいえ、最近ではほとんどの名銘柄をどの口座タイプでも取引できるようにアップグレードされています。
ただし、ゼロ口座では仮想通貨、株価指数を取引することができません(以下参照)。
スタンダード口座 マイクロ口座 KIWAMI極口座 |
ゼロ口座 | |
為替 | 55銘柄 | 54銘柄 |
仮想通貨 | 31銘柄 | なし |
コモディティ | 8銘柄 | 8銘柄 |
株価指数 | 41銘柄 | なし |
貴金属 | 5銘柄 | 5銘柄 |
エネルギー | 8銘柄 | 8銘柄 |
※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。
今後改善される可能性はありますが、現状においてゼロ口座は他の口座タイプに比べて取扱銘柄が少なめ、ということは覚えておきましょう。
④:入金ボーナスの対象外
XMでは入金額に応じたボーナスが付与される入金ボーナスを提供しています。しかも上限額は10,500ドルと非常に高額です。
なおXMの入金ボーナスは、ボーナス付与総額に応じた2段階構成となっています。
入金ボーナスの上限額
- 100%入金ボーナス:500ドル
- 20%入金ボーナス:10,000ドル
→ 合計上限額:10,500ドル
ただし、Kゼロ口座は入金ボーナスの対象外口座です。
ゼロ口座を開設後、口座に入金しても上記の入金ボーナスを受けることはできないのでご注意ください。
⑤:XMロイヤルティプログラムの対象外
XMには取引量に応じてポイント(XMP)が付与されるXMロイヤルティプログラムを実施しています。
付与されたポイント(XMP)は取引で利用可能なクレジット、もしくは出金可能な現金に変換・換金することができます。
ただし、ゼロ口座はXMロイヤルティプログラムの対象外口座です。いくら取引量を重ねてもポイントは一切付与されない、ということは覚えておきましょう。
※ボーナスの効果を考慮した場合、スプレッドが広めのスタンダード口座で取引する方がお得かもしれません。
詳しくは、【2023年最新】XMのボーナスキャンペーン全4種類と注意点を解説のページをご参照ください。
XMのゼロ口座をその他の口座タイプと比較
XMが提供する全4種類の口座スペックを比較してみました。
ゼロ口座 | KIWAMI極口座 | スタンダード口座 | マイクロ口座 | |
最大レバレッジ | 500倍 | 1,000倍 | 1,000倍 | 1,000倍 |
取扱銘柄 | 為替 貴金属 エネルギー コモディティ |
為替通貨 仮想通貨 貴金属 エネルギー コモディティ 株価指数 |
為替通貨 仮想通貨 貴金属 エネルギー コモディティ 株価指数 |
為替通貨 仮想通貨 貴金属 エネルギー コモディティ 株価指数 |
通貨単位 (1ロット) |
10万通貨 | 10万通貨 | 10万通貨 | 1,000通貨 |
スプレッド (ドル円最小) |
0.1pips | 0.6pips | 1.5pips | 1.5pips |
最小取引量 | 0.01ロット | 0.01ロット | 0.01ロット | 0.01ロット |
最大取引量 | 50ロット | 50ロット | 50ロット | 100ロット |
取引手数料 | 1ロット往復 取引10ドル |
なし | なし | なし |
スキャルピング | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
自動売買(EA) | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
マージンコール | 50% | 50% | 50% | 50% |
ロスカット | 20% | 20% | 20% | 20% |
ゼロカット | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
ボーナス特典 | 口座開設ボーナス | 口座開設ボーナス | 口座開設ボーナス 入金ボーナス ロイヤルティプログラム |
口座開設ボーナス 入金ボーナス ロイヤルティプログラム |
最低入金額 | 5ドル | 5ドル | 5ドル | 5ドル |
詳細 | XM Trading 公式サイト |
※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。
詳しくは、XMの口座タイプ4種類を比較|迷った人はスタンダード口座がおすすめのページをご参照ください。
XMのゼロ口座は○○な人におすすすめ!?
ぶっちゃけ、口座は実際に使ってみないと良し悪しがわかりません。ましては初めて海外FX口座を利用する人はなおさら。
そんな時は、前途した“ゼロ口座のデメリットを許容できるか否か”で判断すると良いでしょう。
ただし、個人的にはゼロ口座はおすすめしません。。
≫ XMのスタンダード口座のメリット・デメリットとは?誰におすすめの口座タイプ?
とはいえ、XMは最大8口座まで同時保有・運用できるため、“とりあえずゼロ口座を使ってみる”ことも可能。もし他の口座タイプを使ってみたくなれば追加口座を開設すればOKです。
まとめ:XMのゼロ口座はぶっちゃけ微妙….
XMのゼロ口座は“スプレッドが狭い”という特徴があります。
そのため「ゼロ口座スキャルピング取引したい人におすすめ」と言われていますが、これには“落とし穴”があるので要注意。
それが、正味の取引コスト(スプレッド+取引手数料)です。
各口座タイプでドル円を10万通貨取引した場合の正味の取引コストは以下のとおりです。
ゼロ口座 | KIWAMI極口座 | スタンダード口座 マイクロ口座 |
|
最小スプレッド (ドル円平均) |
0.2pips | 0.7pips | 1.5pips |
取引手数料 (1ロット往復) |
10ドル | なし | なし |
正味の取引コスト | 1,500円 | 700円 | 1,500円 |
※スマホでご覧の方は左右にスクロールできます。
※1ドル=130円として計算しています。
正味の取引コストを考慮するなら、KIWAMI極口座の方が優勢です。
ただし、ゼロ口座とKIWAMI極口座は入金ボーナスとXMロイヤルティプログラムの対象外口座ということにも注意した方がよいでしょう。
結論、総合的に評価するならスタンダード口座がおすすめ。
とはいえ、ゼロ口座が気になるのであれば”とりあえず使ってみる”のもOK。もし他の口座タイプを使いたくなれば追加で口座を開設することができます。
ただし、口座開設ボーナスは1回しか受け取ることができないので要注意。
※入金ボーナスは上限額10,500ドルに達するまで何度でも受け取り可能。
なお、現在(2023年5月)の口座開設ボーナスは13,000円に増額中です。つまり、XMを始めるなら今がチャンス。
口座開設ボーナスを利用すれば、自己資金を入金することなく取引を始めることができ、さらに取引で得た利益は出金可能。つまり、XMを使えばリスクゼロで投資を始めることができます。

※口座開設&有効化でボーナスが付与されます。